チーム情報
プロフィール
メジャーリーグを代表する名門球団で、史上最多のワールドシリーズ制覇27回を誇る。1901年の球団誕生時はボルティモアに本拠地を置き、名称はオリオールズ。1903年にニューヨークへ移転し、ハイランダーズを経て1913年からヤンキースの名称となった。
1920年に当時からライバル球団だったレッドソックスからベーブ・ルースが移籍。これを機に、成績、人気ともに上昇カーブを描き、さらにルー・ゲーリッグ、ジョー・ディマジオらが加入し、黄金期を迎える。1921年に初のリーグ優勝を果たし、1923年には初のワールドシリーズ制覇。1920年代には3度のワールドシリーズ制覇、1930年代には4連覇を含む5度のワールドシリーズ制覇、1940年代には4度のワールドシリーズ制覇、1950年代には6度のワールドシリーズ制覇を果たし、常勝軍団としての地位を築いた。
1960年代中盤から冬の時代を迎えたが、1970年代になってジョージ・スタインブレナー氏がオーナーに就任し、ヤンキー・スタジアムの改修や大補強に着手。1996年から指揮を執ったジョー・トーリ監督のもと、生え抜きのデレク・ジーター、バーニー・ウィリアムズ、マリアノ・リベラらが主力となり、1998年からワールドシリーズ3連覇、リーグ4連覇、地区9連覇を達成するなど、再び黄金期を築く。
その後も大物選手を獲得する方針で強化を続け、2003年には松井秀喜、2004年にはアレックス・ロドリゲスが加入。2009年には松井がワールドシリーズMVPに輝く活躍もあって、9年ぶりに世界一に立った。
2012年シーズン中にはイチローを、2014年シーズン前には田中将大を、2018年シーズン前にはナ・リーグ本塁打王だったジャンカルロ・スタントンを、それぞれ獲得した一方で、アーロン・ジャッジ、ゲーリー・サンチェス、ミゲル・アンドゥハーら生え抜きのスターが誕生した。また、長年チームをけん引してきたジーターは2014年に引退。その現役最後の打席で、ライトへの劇的なサヨナラ安打を放ち、見事な幕引きを見せた。
2019年はノーヒットノーラン左腕ジェームズ・パクストンを獲得して先発陣を強化。2018年に19勝を挙げたルイス・セベリーノが故障もあってわずか1勝に終わるも、田中がシーズンを通してローテーションを守り、若手のグレイバー・トーレスや移籍組のDJ・ラメーヒュー、ジョバンニ・ウルシェラらが加わった強力打線の援護もあって、シーズン103勝という成績で地区優勝。だが、リーグ優勝決定シリーズでアストロズに敗れた。ベテラン左腕のC.C.サバシアもシーズン限りで引退した。
11年ぶりの世界一へ向けて、2019年オフにはFA市場の目玉だった右腕ゲリット・コールを投手史上最高額となる9年3億2400万ドルで獲得。左腕パクストンは故障で出遅れることになったが、田中、セベリーノ、J.A.ハップらがそろう先発ローテーションは相変わらず強力で、クローザーには剛球左腕アロルディス・チャプマンが控える。ザック・ブリトン、アダム・オッタビノらの中継ぎ陣も磐石で、戦力的には世界一最有力候補の一つ。祖父、父、兄もメジャーでプレーした野球一家育ちの就任3年目アーロン・ブーン監督が指揮を執る。
スタジアム紹介
2009年に開場した2代目のヤンキー・スタジアムで、1923年から使用していた旧ヤンキー・スタジアムの隣接地に建てられた。白い外壁が特徴で、メジャー名門球団の本拠地としてのたたずまいを備える。2017年にライトスタンドの一角に、ライトを守るアーロン・ジャッジにちなんで「ジャッジズ・チェンバーズ(裁判官執務室)」という非販売の18席がオープン。リトルリーグの少年たちやヤンキースの招待客などがここから観戦していたが、本物の裁判官が座ったこともあった。メジャーでもっとも本塁打が出やすい球場で、特に左打者には極端に有利というデータが出ていたため、GMが調査に乗り出したこともあった。ニューヨークのブロンクス地区に立地し、地下鉄「161th Street-Yankee Stadium」の目の前。また、161th Street(161番ストリート)は「ジーター・ストリート」に改称される見込みで、実現すれば、すでにリバーアベニューから改称された「リベラ・アベニュー」と、スタジアムのライト後方で交差することになる。