チーム情報
プロフィール
1901年のア・リーグ創設に参加し、以降、本拠地とチーム名を一度も変更することなく現在まで続いている。
「球聖」タイ・カッブを擁し、1907年からリーグ3連覇。ハンク・グリーンバーグらの活躍で1934年からリーグ連覇を果たし、1935年には悲願のワールドシリーズ初制覇。その後も1945年に25勝をマークしたハル・ニューハウザーらの活躍で、1968年にはウィリー・ホートンやアル・ケーラインらの活躍で、それぞれワールドシリーズ制覇を果たした。
1979年途中からスパーキー・アンダーソン監督が就任し、1984年にはエースのジャック・モリスを中心に、圧倒的強さでリーグを制覇し、そのまま世界一に輝いた。アンダーソン政権は1995年まで続いたが、その退任後は優勝からは遠ざかり、2年連続本塁打王や3年連続打点王に輝いた元阪神のセシル・フィルダーらを擁しながらも低迷期へ突入。2003年にはア・リーグのワースト記録となる119敗を喫した。
この泥沼を脱出するべく、2002年に就任したデーブ・ドンブロウスキーGMはイバン・ロドリゲス、ケニー・ロジャースら大物選手を次々と補強。ジム・リーランド監督が就任した2006年にはジャスティン・バーランダーが新人王に輝く活躍もあって、22年ぶりにリーグの頂点に立った。
2011年にはサイ・ヤング賞とMVPをダブル受賞したバーランダー、好打者ビクター・マルティネス、2008年からチームに加入した首位打者ミゲル・カブレラらがチームをけん引し、24年ぶりに地区優勝。2012年にはカブレラが45年ぶりとなる三冠王に輝き、2014年まで地区4連覇を達成するなど黄金期を築いた。だが、世界一には手が届かず、2012年のワールドシリーズではジャイアンツに4連敗を喫した。
2015年に地区最下位に転落し、2016年には地区2位となるも、2017年は再び地区最下位。シーズン途中には大エースのバーランダーを放出するなど、一気に再建に舵を切った。ロン・ガーデンハイアー監督が就任した2018年も、地区3位ながら借金34と大きく負け越し。エースのマイケル・フルマーが3勝12敗と大不振で、長くチームを支えた主力マルティネスもシーズン限りで現役生活に別れを告げた。
2019年も再建期は続き、両リーグワーストの47勝114敗(勝率.292)という成績で終了。ホームでの59敗はメジャー史上ワーストタイ記録だった。復活が期待されていたフルマーも右肘手術で全休。ローテーション投手のジョーダン・ジマーマンは1勝13敗、防御率6.91、スペンサー・ターンブルは3勝17敗、マット・ボイドはリーグワーストの被本塁打39という惨状。打線もブランドン・ディクソンの15本塁打がチーム最多で、主砲カブレラもわずか12本塁打に終わるなど、かつての打棒は鳴りを潜めた。
2020年へ向けて、ともにツインズからFAの25本塁打のC.J.クローン、23本塁打のジョナサン・スクープを獲得したが、懸念の投手陣はホワイトソックスからFAのイバン・ノバを獲得した程度。再建期からの出口を見いだすことはできるか?
スタジアム紹介
老朽化が進んでいたタイガー・スタジアムに代わって、2000年にデトロイトのダウンタウンに開場。センターまでの128メートルはメジャーのどの球場よりも深く、開場から3試合も本塁打が出なかった。一方で三塁打が出やすい球場となっている。2007年にジャスティン・バーランダーがノーヒットノーランを達成したほか、2010年にはアルマンド・ガララーガの幻の完全試合の舞台となった。回転木虎やボールのデザインの観覧車のほか、至る所に虎の銅像があり、アトラクション的な要素も備えている。モーターシティではあるが、デトロイト中心部を巡回する交通システムDPMの「Grand Circus Park」駅の利用も可能。付近にはNFLデトロイト・ライオンズの本拠地フォード・フィールドやFOXシアターなどがあり、カナダとの国境もほんの数キロ先にある。開場時に大手銀行コメリカ・バンクが30年間の命名権を落札。