チーム情報
プロフィール
1961年に2代目ワシントン・セネタース(初代は現ミネソタ・ツインズ)として誕生し、1972年にテキサス州ダラス近郊のアーリントンへ移転して現在の名称になった。
1989年にはノーラン・ライアンが移籍し、引退する1993年までプレーした。1996年にフアン・ゴンザレス、イバン・ロドリゲス、ディーン・パーマーらの強力打線で創設36年目にして初の地区優勝。指揮を執ったジョニー・オーツ監督は最優秀監督賞に輝いた。さらに1998年からは地区連覇を果たすが、リーグ優勝はいずれもヤンキースに阻まれた。
2001年にはマリナーズからFAとなったアレックス・ロドリゲスを当時の史上最高額となる10年2億5200万ドルで獲得。ロドリゲスは3年連続本塁打王に輝くなど活躍したが、チームはプレーオフに到達できなかった。ロドリゲスも優勝争いができるチームを希望したこともあって、2003年限りでヤンキースへ放出。2003年から指揮を執ってきたバック・ショーウォルター監督も2006年に退任した。
2005年オフに28歳の若さで就任したジョン・ダニエルズGMは大型トレードで次々とチームを刷新。中でも2008年に獲得したジョシュ・ハミルトンが打線の中核に成長。2007年からチームを任されたロン・ワシントン監督の下、ハミルトンやウラジーミル・ゲレロ、マイケル・ヤングらの攻撃力と、左腕C.J.ウィルソンや日本帰りのコルビー・ルイス、40セーブをマークしたネフタリ・フェリスらの投手力で、2010年にリーグ制覇。2011年にもリーグ連覇を果たしたが、ともにワールドシリーズで敗退。特に2011年は世界一まであと1球と迫りながらもわずかに手が届かなかった。
悲願の世界一を目指して2011年オフにダルビッシュ有を獲得。2012年はダルビッシュが16勝、マット・ハリソンが18勝を挙げる活躍などで快走するが、徐々に失速。地区優勝を逃し、この年に初開催されたワイルドカードゲームでもオリオールズに敗れた。2015年からは2年連続で地区制覇を果たし、黄金期を迎えると思われたが、2017年は地区優勝したアストロズに大きく離され、ダルビッシュもシーズン途中でドジャースへ放出された。
2018年もチーム状態は好転せず、地区最下位。伝統的に打高投低のチームながら、2018年はチーム打率がリーグワースト2位と打線が不振だった。2015年から指揮を執ったジェフ・バニスター監督は2018年終盤で退任し、通算3000本安打を達成したエイドリアン・ベルトレも引退した。クリス・ウッドワード新監督が就任した2019年は7月以降、3カ月連続で負け越したのが響き、地区3位で終了。中心選手だったノマル・マザラらがチームを去った。
新球場オープンとなる2020年は投手陣を中心に大型補強を敢行。インディアンスのエースだったコリー・クルバー、3年連続2桁勝利のカイル・ギブソン、経験豊富なジョーダン・ライルスを獲得し、マイク・マイナー、ランス・リンとともに先発ローテーションを完成させた。打線はジョイ・ガロ、ダニー・サンタナ、ルーグネッド・オドル、秋信守、メッツからFAで加入したトッド・フレージャーら一発のある打者が並ぶほか、俊足巧打のエルビス・アンドルスも名を連ね、得点能力が高い。圧倒的強さが続くアストロズの対抗馬となる戦力は整った。
スタジアム紹介
アーリントン・スタジアムの老朽化に伴って1994年に開場した、レンガ調の外観が特徴のグローブライフ・パーク・イン・アーリントン(当初の名称はザ・ボールパーク・イン・アーリントン)が、2019年シーズンをもって役目を終了。2020年にその隣接地に開場したのが、MLBでもっとも新しい球場であるグローブライフ・フィールドだ。アーリントン近郊に本拠を置く保険会社グローブライフが2048年までの命名権を取得している。旧本拠地は真夏の暑さが選手と観客を消耗させていたことから、新本拠地は開閉式の屋根付き。当初は天然芝の予定だったが、選手の安全面などの理由から人工芝が採用された。球場の売りはホームプレート後方に設置された、グラウンド部分よりも低いフィールドスイーツ席。ネクストバッターズサークルに立つ選手を間近で見ることができる。球場内の各寸法は、球団の歴史を彩ってきたレジェンドの背番号にちなんだ数字となっていて、本塁からレフトポールまではエイドリアン・ベルトレの背番号29にちなんで329フィート、本塁からレフト観客席まではノーラン・ライアンの背番号34にちなんで334フィート、などとなっている。近くにはホテルやショッピングモールも建設予定。