チーム情報
プロフィール
1871年にボストン・レッドストッキングスとして創設された、長い歴史を持つ球団。さまざまな名称を経て1941年からブレーブスとなった。1876年のナ・リーグ創設に参加し、1800年代には8度のリーグ優勝。1914年に初の世界一に輝いた。
1948年に34年ぶりにリーグ優勝を果たし、1953年にミルウォーキーへ移転。1957年にはメジャーを代表する本塁打王ハンク・アーロンらの活躍で2度目のワールドシリーズ制覇を達成する。
1966年にアトランタへ移転してからはしばらく低迷が続いたが、2度目のボビー・コックス政権2年目の1991年に33年ぶりのリーグ優勝。1992年にもリーグ連覇を果たし、1995年にはグレッグ・マダックス、ジョン・スモルツ、トム・グラビンらの強力先発陣で3度目のワールドシリーズ制覇。打線も10年連続ゴールデングラブ賞に輝いた強打好守の中堅手アンドリュー・ジョーンズや1990年にドラフト全体1位指名を受けた三塁手チッパー・ジョーンズらが骨格を形成し、ストライキで打ち切られた1994年を除いて1991年から2005年まで地区14連覇を達成するなど黄金期を築いた。だが、1996年と1999年のワールドシリーズではいずれもヤンキースに敗れた。
2010年にはワイルドカードで進出したプレーオフで敗れたのち、21年間に渡ってチームを率いたコックス監督が勇退。チーム生え抜きのスター選手で通算2726安打を放ったチッパー・ジョーンズも2012年シーズンを最後に引退。2013年に就任3年目のフレディ・ゴンザレス監督の下、8年ぶりの地区優勝を果たすが、地区シリーズでドジャースに敗れた。
2014年から2年連続で負け越し、2016年も開幕から9連敗とつまずいて最下位で終了。シーズン前半にゴンザレス監督が解任され、ブライアン・スニットカー三塁ベースコーチが監督代行に就任した。新球場サントラスト・パークがオープンし、スニットカー監督体制となった2017 年はブランドン・フィリップスらを獲得してシーズンに臨むも、負け越し。さらに海外選手獲得に関する規律違反により、ジョン・コッポレラGMが永久追放処分を受けるなど、スキャンダルにも見舞われた。
アレックス・アンソポロス氏がGMに就任した2018年は、ショーン・ニューカムやマイク・フォルタネビッチらの投手陣と、フレディ・フリーマンや新人王に輝いたロナルド・アクーニャらの打撃陣がかみ合い、前評判を覆して5年ぶりの地区優勝。スニットカー監督が最優秀監督賞に輝いた。
2018年オフには2015年のア・リーグMVPジョシュ・ドナルドソンを獲得。2019年はそのドナルドソンが37本塁打、フリーマンが38本塁打、アクーニャが41本塁打、強打の二塁手オジー・アルビーズが24本塁打と活躍。投手陣でもメジャー2年目のマイク・ソロカが13勝、防御率2.68とエースに成長。地区優勝連覇を果たしたが、地区シリーズで宿敵カージナルスに敗れた。
2020年はソロカ、フォルタネビッチ、マックス・フリードらの先発陣にベテラン左腕コール・ハメルズを加えた。打線はFAドナルドソンの引き留めに失敗したものの、正捕手候補としてトラビス・ダーノーと中軸候補の外野手としてマルセル・オズナを獲得。特に外野は左からオズナ、エンデル・インシアルテ、アクーニャが並び、通算188本塁打のニック・マーケーキスが控えに回る豪華な布陣となる。
スタジアム紹介
1997年から使用してきたアトランタ市内のターナー・フィールドに代わって、2017年にアトランタ近郊カンバーランドに開場した野球専用球場。オープン当初の名称はサントラスト・パークで、命名権を持つ地元拠点の大手銀行サントラスト・バンクの合併に伴い、2020年から現名称となった。Wi-Fiを完備した全米最強の「スマートスタジアム」を目指している。隣接地に映画館、レストラン、ホテルなどが入った複合施設「バッテリー・アトランタ」がオープンし、球場を中心とした一大タウンとして拡張中。2017年4月14日の公式戦オープンでは、OBのハンク・アーロン氏が始球式を務めた。旧本拠地よりも収容人員は減ったが、観客席をフィールドに近づけるなど臨場感が売り。ライトと右中間がやや狭く、左打者に有利な構造となっている。2021年のオールスター戦の舞台となることが決定した。