チーム情報
プロフィール
1969年の球団拡張に伴って創設。創設から6年連続で地区最下位に沈み、一時はワシントン移転の危機にさらされた。1984年にトニー・グウィン、スティーブ・ガービーらの活躍で初の地区優勝。そしてカブスを下してリーグを制したが、ワールドシリーズではタイガースに敗れた。1996年には就任2年目のブルース・ボウチー監督の下、ケン・カミニティらの活躍で2度目の地区優勝を果たした。
1998年には通算211勝の右腕ケビン・ブラウン、メジャー歴代2位の601セーブを挙げたクローザーのトレバー・ホフマン、50本塁打を放ったグレッグ・ボーンらを擁し、3度目の地区優勝。さらにブレーブスを下してリーグ優勝を果たすが、トーリ監督率いるヤンキースに4タテされ、ワールドシリーズで敗れた。
新球場がオープンした2004年には大塚晶則が加入し、ホフマンにつなぐセットアッパーとしてチーム最多タイの73試合に登板。2005年にはエースのジェーク・ピービ、好打者ブライアン・ジャイルズらの活躍で7年ぶりの地区優勝。2006年は新加入のエイドリアン・ゴンザレスが打線の軸となり、地区連覇。しかし、2年連続でカージナルスに地区シリーズで敗れ、ボウチー監督も退任した。
バド・ブラック監督就任4年目の2010年はあと1勝まで迫りながら目前でプレーオフ進出を逃し、以降は優勝争いから無縁のシーズンが続いている。長年主軸を務めたゴンザレスも2010年限りでチームを去った。
2014年オフにはジャスティン・アップトン、マット・ケンプ、クレイグ・キンブレル、ジェームズ・シールズらを獲得するも、補強策は実らず、2015年はシーズン中にブラック監督が退任した。2018年は強打の一塁手エリク・ホスマーやサブマリン牧田和久が加入するも、2桁勝利投手不在、3割打者不在と投打に精彩を欠いた。
2018年オフには二塁手イアン・キンズラーに続いて、当時FA史上最高額となる10年3億ドルの大型契約で、FA市場の目玉選手だったマニー・マチャドの獲得に成功。一躍、2019年の注目チームとなったが、チーム打率はリーグワースト、チーム防御率はリーグ12位とチーム力は改善されず、2年連続の地区最下位に沈んだ。そして4年間指揮を執った元日本ハムのアンディ・グリーン監督がシーズン終盤にチームを去り、キンズラーもユニホームを脱いだ。
2019年オフにはジェイス・ティングラー監督が就任。セーブ王カービー・イェイツへつなぐブルペン陣の一角として、前阪神のピアース・ジョンソン、トレードでレイズからエミリオ・パガンを獲得。キンズラーに代わる二塁手候補としてアスレチックスからジュリクソン・プロファーを獲得した。2020年はクリス・パダク、ギャレット・リチャーズ、ジョーイ・ルケーシーらの先発陣、マチャド、ホスマー、フェルナンド・タティス、ウィル・マイヤーズ、新加入のトミー・パームらを中心とした打線で低迷脱却を目指す。
また、マイナー組織が充実し、MLB.com認定若手有望株トップ100には5人がランクイン。先発左腕マッケンジー・ゴアらがメジャーデビューを控えている。
スタジアム紹介
2004年にサンディエゴのダウンタウンに野球専用球場として開場。球団創設からNFLサンディエゴ・チャージャーズ(現ロサンゼルス・チャージャーズ)と兼用でサンディエゴのダウンタウンから離れたクアルコム・スタジアム(現SDCCUスタジアム)を使用していたが、老朽化に伴い、移転した。建設資金不足から工事が中断するなどアクシデントに見舞われるも、サンディエゴ市が公債を発行してなんとか完成にこぎ着けた。レフトスタンドの一部は、球場建設予定地内に建っていたウエスタン・メタル・サプライ社の社屋がそのまま使用されている。外野の形状が複雑で、広い右中間を狭くする工事を行ったものの、それでも投手有利の構造。2006年には第1回WBC決勝の舞台となり、2016年にはオールスター戦が開催された。2008年4月17日のパドレスvsロッキーズ戦は延長22回、6時間16分というロングゲームとなった。地元に本拠を置くペット用品販売会社ペトコ・アニマル・サプライズが2026年までの命名権を取得。