チーム情報
プロフィール
ア・リーグ創設の1901年に誕生したワシントン・セネタースが前身。1924年に通算417勝の大投手ウォルター・ジョンソンらが原動力となって初のワールドシリーズ制覇を果たす。
その後は1933年のリーグ優勝を最後に低迷期に入り、観客動員も不振が続き、1961年に本拠地を首都からミネアポリスに移転。チーム名もツインズに改称した。チーム名はミシシッピ川を挟んで隣接するミネアポリスとセントポールがツインシティを形成していることが由来となっている。
1965年にツインズ改称後、初のリーグ優勝。1969年からは地区連覇を果たすが、その後、優勝から遠ざかるシーズンが続く。1982年にメトロポリタン・スタジアムからメトロドームに本拠地を移し、1987年にカービー・パケットや地元出身のケント・ハーベックらの活躍で53年ぶりにワールドシリーズを制覇し、ようやく低迷期を脱出。1990年は一転して地区最下位に沈むも、1991年にはスコット・エリクソンやシェーン・マックらの活躍で世界一に輝き、メジャー史上初の前年最下位からのワールドシリーズ制覇を果たした。
1993年からは8年連続で負け越し、観客動員も苦しんでいたことから一時は球団削減の対象となるも、ロン・ガーデンハイアー監督が就任した2002年から地区3連覇。サイ・ヤング賞2度の左腕ヨハン・サンタナやゴールデングラブ賞の常連となるトリー・ハンターらのスター選手も誕生した。2009年には地元出身のジョー・マウアーが首位打者とMVPに輝く活躍を見せ、2010年には新球場ターゲット・フィールドがオープンした。
2011年からは下位に沈み、ガーデンハイアー監督が2014年に退任。2015年にポール・モリター監督が就任し、8年ぶりにチームに復帰したハンターが最後の花道を飾った。2017年にブライアン・ドジャーやミゲル・サノらの活躍で7年ぶりにプレーオフに進出した。2018年は好スタートを切ったものの、4月下旬に8連敗を喫し、ズルズルと後退。長年チームを支えたマウアーもシーズン後に現役生活にピリオドを打った。
ロッコ・バルデリ新監督が就任した2019年は、ドジャーに代わる二塁手としてジョナサン・スクープ、中軸候補として5年間で203本塁打の強打者ネルソン・クルーズ、2018年30本塁打のC.J.クローンを補強して攻撃面を強化。その策が当たり、両リーグトップのチーム307本塁打、両リーグ2位のチーム打率.270を記録して9年ぶりに地区優勝。バルデリ監督は就任1年目で最優秀監督賞に輝いた。クルーズの41本塁打を筆頭に、マックス・ケプラーが36本塁打、サノが34本塁打、エディ・ロサリオが32本塁打、ミッチ・ガーバーが31本塁打と打ちまくったほか、投手陣もリーグ5位の防御率を記録するなど、投打のバランスが取れていた。
地区連覇を狙う2020年はメジャー屈指の三塁手ジョシュ・ドナルドソンを補強し、さらなる強力打線が完成。2019年まで三塁を守っていたサノは一塁へ回る。鍵を握る投手陣はホセ・ベリオス、ジェーク・オドリッジの先発2枚看板に、FA市場からホマー・ベイリーを、キャンプ前にトレードで前田健太を補強。ブルペン陣もクローザーのテーラー・ロジャースを中心に、65試合に登板したトレバー・メイやクローザー経験のあるセルジオ・ロモなど、実力派がそろっている。
スタジアム紹介
東京ドームのモデルとなった、人工芝のメトロドームに代わって2010年に開場。この天然芝の新球場の完成が2009年オフにFA流出の可能性があった、地元出身のスター選手ジョー・マウアー引き留めの要因になったとされている。ちなみに移転後の冬に、老朽化が目立っていたメトロドームの屋根が大雪の重みに耐え切れず、崩壊するという事件があった。予算面の都合で開閉式の屋根の設置を断念したため、寒冷地ミネソタの宿命で開幕直後は雪の中で試合が行われることもある。ミネアポリスのダウンタウンに位置し、球場の下を鉄道が通っている。MLB以外にもフットボールやサッカー、コンサートなどで使用され、2021年にはNFLの試合が開催される。地元に本拠を置く大手ディスカウントチェーンのターゲット・コーポレーションが命名権を取得。すぐ近くにはNBAミネソタ・ティンバーウルブズの本拠地ターゲット・センターもある。