チーム情報
プロフィール
ア・リーグ創設の1901年に誕生した伝統ある球団で、当初からクリーブランドに本拠地を置いていた。誕生時の名称はブルーバーズ。そこからブロンコス、ナップスを経て1915年に現在の名称となった。創設時の中心選手は監督も兼任し、ナップスの由来ともなったナップ・ラジョイ。
1920年にワールドシリーズ制覇を果たし、1948年にその後、永久欠番となるボブ・フェラー、ラリー・ドビーらの活躍で再び世界一に立った。そして1954年にリーグ優勝したのち、長く低迷期に入る。優勝争いから見放されるシーズンが続き、映画「メジャーリーグ」のモデルにもなった。
そんなトンネルをようやく脱出したのは1995年。1991年途中に就任したマイク・ハーグローブ監督の下、マニー・ラミレス、ジム・トーミらの強力打線がチームをけん引し、41年ぶりにリーグ優勝。そこから黄金期に入り、1999年まで地区5連覇を達成。1997年にもリーグを制覇したが、世界一には手が届かなかった。
ラミレスやトーミがチームを去るも、それと入れ替わるようにトラビス・ハフナー、グレイディ・サイズモア、C.C.サバシア、ロベルト・ヘルナンデスらがチームの中心となり、2007年に6年ぶりの地区制覇。だが、2008年からは再び低迷が続き、主力を放出して若手有望株を獲得する再建期に入った。
テリー・フランコーナ監督が就任した2013年以降、それと歩調を合わせるように、マイケル・ブラントリー、フランシスコ・リンドア、ジェーソン・キプニス、ロニー・チゼンホール、トレバー・バウアーといった期待の若手が次々と成長。2013年にはワイルドカードで2007年以来となるプレーオフ進出を果たし、2016年は19年ぶりとなるリーグ制覇。2017年は終盤に22連勝という破竹の快進撃を見せて地区連覇を果たした。
2018年はエースのコリー・クルバーが20勝を挙げ、打線もエドウィン・エンカーナシオン、ホセ・ラミレス、リンドアが30本塁打以上をマーク。2位ツインズに13ゲーム差をつけて地区3連覇を果たした。2019年はエンカーナシオンを放出するも、2年ぶりのチーム復帰となるカルロス・サンタナが34本塁打を放って打線の中心として活躍。投手陣もリーグ3位の防御率をマークし、シェーン・ビーバーが15勝を挙げたが、ツインズに8ゲーム差をつけられ、地区4連覇を逃した。
2020年は長年チームを支えたクルバーをトレードで放出。規定投球回数未到達ながら防御率2点台と安定した投球を披露したマイク・クレビンジャーを中心に、ビーバー、カルロス・カラスコ、ザック・プリーサック、アダム・プルッコらが先発陣を形成し、クローザーのブラッド・ハンドにつなぐ。打線はサンタナ、リンドア、ラミレス、2019年途中にパドレスから加入したフランミル・レイエス、強打の捕手ロベルト・ペレスらが健在で、二塁手候補としてフィリーズからFAのシーザー・ヘルナンデスを獲得して厚みを増した。
就任8年目のフランコーナ監督の下、狙うは72年ぶりのワールドシリーズ制覇。ライバルのツインズ打破の鍵を握るのは投手陣か。
スタジアム紹介
1994年に開場し、当初の名称はチームのオーナーから取ったジェイコブス・フィールド。2008年にクリーブランド近郊に本社を置く車両保険会社プログレッシブ・コーポレーションが16年間の命名権を取得し、現在の名称となった。工業都市クリーブランドらしく、煙突をイメージした照明灯のデザインなどが特徴的。ライトフェンスよりもレフトフェンスが高く、左打者有利の構造となっている。鳴り物の応援が認められていないメジャーでは例外的に、外野席で太鼓を叩く応援が名物となっている。1995年6月から2001年4月まで455試合連続札止めを記録し、2019年にはオールスター戦が開催された。クリーブランドのダウンタウンに建設されたスポーツ複合施設の中に立地。エリー湖に近いこともあって、湖で大量発生した虫が試合中にグラウンドを飛び交い、しばしば選手たちを悩ませる。