1. トップ
  2. コラム
  3. コラム詳細

準決勝のいい予行練習になったカブス戦世界一戦士・多村仁志氏に聞く

スポーツナビ

4番として2安打を放った筒香。多村氏は「センター方向へヒットが打てているのがいい」と称賛した

4番として2安打を放った筒香。多村氏は「センター方向へヒットが打てているのがいい」と称賛した【写真は共同】

 第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で決勝ラウンドに進出した野球日本代表「侍ジャパン」は日本時間19日、アメリカ・アリゾナで昨季ワールドシリーズを制したカブスとの練習試合に4対6と敗れた。


 試合は日本投手陣が序盤から失点を重ねた。先発・藤浪晋太郎が制球に苦しみ4回3失点。2番手・増井浩俊は1回2失点、3番手・松井裕樹も本塁打を浴びて1点を失った。ただ、4番手・宮西尚生が1回無失点に抑えると、8回から登板した則本昂大は東京ラウンドの不調を吹き飛ばす3者連続三振を奪った。


 打線は初回に菊池涼介がメジャー通算176勝のベテラン右腕・ラッキーから先制のソロ本塁打。以降、カブス投手陣に沈黙したが、8回に平田良介のライト前ヒットを足掛かりに代打・坂本勇人のライトへのタイムリーなど4安打を集中し3点を奪った。4番の筒香嘉智は2安打だった。


 22日に準決勝を控えた侍ジャパンの戦いぶりはどうだったのか? 現地で取材をしている第1回WBCで世界一に貢献した多村仁志氏に話を聞いた。

筒香、坂本は日本からの好調を維持

8回、代打で出てくると、逆らわない右方向へのバッティングでタイムリーを放った坂本

8回、代打で出てくると、逆らわない右方向へのバッティングでタイムリーを放った坂本【写真は共同】

 以下は多村氏の解説。


「今日のカブス戦ですが、小久保監督も試合前は『練習試合なので思い切りやってほしい』とおっしゃっていましたし、張り詰めた緊張感のようなものはなかったですね。


 カブスはメジャーでも通算176勝と実績のあるラッキー投手が先発しましたが、菊池選手が初球からホームランとパワーを見せられました。あと何と言っても筒香選手は相変わらず調子いいですね。ラッキーからセンター前、メジャーの中継ぎで実績のあるストロップからライト前と、2本ヒットを打ちました。何よりセンター方向に打てているのがいいです。日本ラウンドと同じ状態で、打席には入れていると思います。本人も『体調に気をつけながら野球の感覚は維持できています。日本で応援してくれているファンのためにがんばります』と言っていましたが、東京ラウンド同様に頼もしいですね。


 ピッチャーのレベルが落ちたとはいえ、8回には3点を取りました。3連打からチャンスを作って、守備シフトで内野陣が後ろに下がっていましたが、内野ゴロで2点取りました。このイニングはつなぎの野球ができていました。その後も2死から坂本選手が代打で出てきてタイムリーを打ちました。代打出場にも関わらず、逆らわないバッティングでライトに打ち返したところに、東京ラウンドで打率4割5分を打っている好調さをキープできていますよね。


 あとは先発のラッキーはボールを動かしてきたり、急に上手から横手に投げ方を変えたり、テンポのいい投球は見事でした。ストロップも投げるときにクイックを入れたりして、打者が構え遅れしてボールを見逃した場面もありました。準決勝の相手はアメリカか、ドミニカ共和国か、まだ分かりませんが、どちらのチームもメジャー経験者が多くいるチームなので、こういう部分を実際に話で聞くより、生で見て体感できたことは今後に向けて勉強になったんじゃないでしょうか」

則本に使える目処が立ったのは収穫

東京ラウンド2試合で不調だったが打たれる場面が目立った則本だが、この日は3者連続三振と好投した

東京ラウンド2試合で不調だったが打たれる場面が目立った則本だが、この日は3者連続三振と好投した【写真は共同】

「投手陣では中継ぎの則本投手が良かったですね。東京ラウンドで2試合投げましたけど、それまでだったらスライダーを投げているところをフォークを投げるなど配球を変えていました。真っすぐも速くて、周りにいたメジャーのスカウト陣もスピードガンを出して計測していました。欲を言えば、マイナー選手との対戦になったので、メジャー選手との対戦を見たかったですが、則本投手に使える目処が立ったのは大きな収穫だと思います。


 宮西投手もヒットは打たれましたが腕が振れていました。増井投手、松井投手に関しては、真っすぐの強い打者に真っすぐを投げると打たれることをあらためて確認できたと思いますし、乾燥している気候で打球が良く飛ぶことや日本に比べてマウンドが硬いこと、乾燥した中でのボールを触る感覚をつかめたと思います。藤浪投手は5つ三振を奪いましたが、ストライクとボールがはっきりしていました。ストレートが入らず、変化球でカウントを取っていましたが、今後どう制球を立て直せるかですね。


 守備面ではアメリカの球場は、芝生と土の切れ目のアンツーカーの打球のはね方や、天然芝でゴロの打球が弱くなったりして、日本の球場とは違う部分があります。今日はショートに田中(広輔)選手、ファーストは中田(翔)選手から山田(哲人)選手が入って、内野ゴロが全部で6つと少なかったのですが、エラーもなく普通にゴロをさばいていました。アメリカの球場だからという不安な要素は見えなかったです。


 投打ともにこのカブス戦はいい予行練習になったと思います。日本時間20日にもメジャーリーガーがいるドジャースと練習試合を行って準決勝に挑みます。相手はアメリカにしろ、ドミニカ共和国にしろ、メジャー軍団ですが、やるのは人間ですから。日本は6連勝の勢いもありますし、精一杯戦ってほしいですね」


(取材協力:J SPORTS)

◆◆◆J SPORTS番組情報(PR)◆◆◆


★メジャーリーグ中継2017


J SPORTSでは生中継を中心に200試合以上放送!

4月2日はMLB開幕直前!開幕戦までカウントダウン企画実施!


2017年4月2日 (日) 深夜1:00 生中継 J SPORTS 3【シーズン開幕戦!】

メジャーリーグ中継2017【田中将大 登板予定試合】レイズ vs. ヤンキース


2017年4月3日 (月) 午前9:30 生中継 J SPORTS 3

メジャーリーグ中継2017 カージナルス vs. カブス

最新の試合

3月23日(木)

注目選手

  • Photo by MLB Photos via Getty Images

打者成績/投手成績

打者成績

順位 選手名 打率 本塁打 打点
1 キロス .667 2 5
2 バレンティン .615 4 12
3 ポランコ .579 1 2
4 リン・クンシェン .571 0 0
5 デサンミゲル .556 1 1

おすすめ情報